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妹尾河童(せのお・かっぱ) 風間茂子(かざま・しげこ) |
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・・・・・文省略・・・・・ ミホ・ミュージアムの翌日は、信楽で遊ぶことになっていた。 「今日は陶芸をさせてもらえるのね」とカミサンが念を押すと、編集者のK氏が 「ええ"壺中庵"という工房で陶芸を楽しんでいただいて、昼食もそこで、・・・・・」 と自信ありげに言う。僕とカミサンは、 「陶芸教室のようなところで食事?大丈夫かな?」と、食い意地が張っている二人は、つい顔を見合わせてしまった。"旅の楽しみは食事の楽しみ"だと思いこんでいるので、何処で、何を食べるかが重大な関心事なのである。 |
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「壺中庵」と書かれた建物の前でタクシーを降りて驚いた。陶芸工房のイメージとはまったく違って、まるで料亭のような建物だった。本当にここなの?と頭の中で盛んに?マークが点滅する。 玄関でご主人の保庭良三さんに迎えられ、廊下の奥のサロンに招き入れられ、まずコーヒーを信楽焼のカップでいただく。 棚に信楽焼の作品が並んでいるところをみると、この中で作陶ができそうだが、どこに工房があるのかまだわからない。 「あのー早く陶芸をやりたいんですが」 と待ちきれなくなって催促してみた。 |
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「この奥です。」と案内された部屋に、ロクロの部屋と低い作業台がある工房があった。聞くと、初心者の人たちもここへ来て、陶芸に親しんでいるらしい。 僕とカミサンも、初心に帰って手びねりで壺を作ってみることにした。「手びねりで作るのは久しぶりだなあ」と騒ぐ。 "手びねり"は、ロクロを使わず紐状に練った土を、積み上げながら作る手法だから、誰でも楽しめる。土いじりはストレス発散の効果が大である。 |
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「お食事の用意ができました。」と知らされ座敷に移動。 運ばれてきた懐石料理に「えっ」と驚く。美しくてウマイのだ。料理を作っているのは奥さんの桂子さんで、盛りつけとお運びは良三さん。 二人のコンビで供してくれる料理の完成度が高い。陶芸と食事で一万円は安い!しかし、これは、陶芸に来た人に提供される食事で、料理屋と間違わないでほしい。僕もカミサンも、夫妻の人柄と、食事に惹かれて「また来ますね」と約束し、大満足で壺中庵を辞した。 ・・・・・文省略・・・・・ |
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『ミマン』2001年12月号/p84-p85(文章)を掲載させて頂きました。 |
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取材の日、河童さんから「ぼくのことを"先生"って呼んだら罰金千円ね!」という戒厳令が。 しかし、壺中庵は(以前から河童さんの大ファンであった壺中庵主兄嫁が、勤め先の会社をズル休みした以外は・・・・・)いつものペース。 河童さんとモコさんが作陶を終える頃には、編集者のKさん、素敵な写真を撮って頂いた杉田賢治さんともすっかり打ち解けて、とても楽しい一日になりました。 でも、これもいつもの壺中庵です。一期一会のおもてなしを出来ることが、壺中庵主の最大の喜びなのです。 |
