『ミマン』2001年12月号に壺中庵が掲載されました。
お客様は、妹尾河童さん風間茂子さんご夫妻です。


当サイトで、皆様へのご報告が大幅に遅れてしまったために、壺中庵が掲載された12月号を逃してしまった方も多いはず。
妹尾河童さんご自身が執筆された記事を少しだけ、ご紹介したいと思います。

ミマン12月号表紙


壺中庵主・河童さん・モコさん

妹尾河童(せのお・かっぱ)
舞台美術家、エッセイスト。小説『少年H』は300万部を越える驚異的ベストセラーを記録。

風間茂子(かざま・しげこ)
エッセイスト。モコさんの愛称で親しまれる。
著書『まま子 実の子 河童ン家』が
この冬、文春文庫に。




・・・・・文省略・・・・・
 ミホ・ミュージアムの翌日は、信楽で遊ぶことになっていた。
「今日は陶芸をさせてもらえるのね」とカミサンが念を押すと、編集者のK氏が
「ええ"壺中庵"という工房で陶芸を楽しんでいただいて、昼食もそこで、・・・・・」
と自信ありげに言う。僕とカミサンは、
「陶芸教室のようなところで食事?大丈夫かな?」と、食い意地が張っている二人は、つい顔を見合わせてしまった。"旅の楽しみは食事の楽しみ"だと思いこんでいるので、何処で、何を食べるかが重大な関心事なのである。

 「壺中庵」と書かれた建物の前でタクシーを降りて驚いた。陶芸工房のイメージとはまったく違って、まるで料亭のような建物だった。本当にここなの?と頭の中で盛んに?マークが点滅する。

 玄関でご主人の保庭良三さんに迎えられ、廊下の奥のサロンに招き入れられ、まずコーヒーを信楽焼のカップでいただく。

 棚に信楽焼の作品が並んでいるところをみると、この中で作陶ができそうだが、どこに工房があるのかまだわからない。
「あのー早く陶芸をやりたいんですが」
と待ちきれなくなって催促してみた。

此処楽入窯




庭で摘まれた花 「この奥です。」と案内された部屋に、ロクロの部屋と低い作業台がある工房があった。聞くと、初心者の人たちもここへ来て、陶芸に親しんでいるらしい。

 僕とカミサンも、初心に帰って手びねりで壺を作ってみることにした。「手びねりで作るのは久しぶりだなあ」と騒ぐ。

"手びねり"は、ロクロを使わず紐状に練った土を、積み上げながら作る手法だから、誰でも楽しめる。土いじりはストレス発散の効果が大である。

壺中庵廊下


お献立(一部)  「お食事の用意ができました。」と知らされ座敷に移動。

 運ばれてきた懐石料理に「えっ」と驚く。美しくてウマイのだ。料理を作っているのは奥さんの桂子さんで、盛りつけとお運びは良三さん。

 二人のコンビで供してくれる料理の完成度が高い。陶芸と食事で一万円は安い!しかし、これは、陶芸に来た人に提供される食事で、料理屋と間違わないでほしい。僕もカミサンも、夫妻の人柄と、食事に惹かれて「また来ますね」と約束し、大満足で壺中庵を辞した。
・・・・・文省略・・・・・

壺中庵主のお点前

『ミマン』2001年12月号/p84-p85(文章)を掲載させて頂きました。
このペエジの写真は、杉田賢治さんの撮影で、壺中庵に後日送ってくださったもので、実際の掲載写真とは異なります。



取材の日、河童さんから「ぼくのことを"先生"って呼んだら罰金千円ね!」という戒厳令が。
しかし、壺中庵は(以前から河童さんの大ファンであった壺中庵主兄嫁が、勤め先の会社をズル休みした以外は・・・・・)いつものペース。
河童さんとモコさんが作陶を終える頃には、編集者のKさん、素敵な写真を撮って頂いた杉田賢治さんともすっかり打ち解けて、とても楽しい一日になりました。
でも、これもいつもの壺中庵です。一期一会のおもてなしを出来ることが、壺中庵主の最大の喜びなのです。

とっても楽しかったです!
記念写真を最後にパチリ!

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